発狂練習

いち大学院生の嘆きの壁

このごろの研究

研究室に行かなくてもよい状況を作ると、とたんに研究が捗りはじめた。
三日ほど経過すると、研究室のメンバーのうち自分を攻撃した院生たちの顔を思い出せなくなった。研究室に行って相手の姿を見れば、それが誰であるかは分かる。たぶん、それで充分であろう。
研究室には基本的に立ち入らない。指導教員との打ち合わせは、研究室入り口のミーティングルームで行っている。研究室の自席に置いてある私物が必要なときには、誰もいないであろう時間帯に研究室に行く。そうすれば、気まずい相手の顔をみなくて済むし、挨拶もしなくて済む。それで研究が進むのであれば、誰も困らない。結構づくしである。しかし、一つ問題がある。
私の研究には、かなりのサイズ(組み立てた状態で30cm×50cm×50cm程度)の分子模型が必要である。目下、困っているのは、その分子模型を持ち歩くにはどうすればよいか。研究室で研究を行わないとなると、その分子模型を持って、図書館・学食などを渡り歩くことになる。いちいちバラして組み立てるのはかなり大変なので、組み立てた状態のまま持ち歩いている。けっこうジャマである。そのうちにどこかに置き忘れてしまいそうだ。分子模型というものはかなり高価だ。私が持ち歩いている一塊だけで5万円くらいはする。
「Jmolか何か、分子表示ソフトウェアを使えばいいじゃないか」
という声がしそうだが、私は手に分子模型を持って振り回さないとダメな体質。そういうソフトウェアは「結果を可視化する」程度に使用するのでないと勝手が狂ってしまう。


とりあえず、分子模型を置き忘れないように注意しながら現状維持を行うしかなさそうだ。