発狂練習

いち大学院生の嘆きの壁

復讐のチャンスだったかもしれない

昨日、以前の研究室に行った。置いておいた私物を取りにいくためである。
研究室には誰もいなかった。夏休みとはいえ、平日の昼間に珍しいことだ。

研究室の電話が鳴った。出ると、別の大学(本来の所属)にいるX様だった。X様は私に
「○○さんですか? 他にだれもいませんか?」
と聞いた。私がそうだと答えると、X様は
「リモートで利用している計算マシンの一台が不調なのでリブートして欲しい」
と言った。その時、X様は「私にそんなことは分からないであろう」というニュアンスのある言い方をした。研究室のメンバーが、過去三年、何だかだと理由をつけて触らせなかったけれども、ネットワークとサーバ管理のことは私はだいたい分かる。

私は計算マシンに近寄った。ログインしてリブートしようとしたけれど、ログインできなかった。私がパスワードを間違えていたのか、私のアカウントがそもそもないのか、アカウントはあったけれども消されたのか、どれであるかは分からない。ログインせずに使用できるシステム管理メニューから、そのマシンをリブートした。1分もかからなかった。

X様は電話で、尋常に礼を言った。私は尋常に「どういたしまして」と答えた。私は非常にバカらしいことをしているのではないかと思ったけれど、これでよかったんだろうと思った。そういう無意味な意地悪をする趣味は、私にはないからだ。

研究室のメンバーの名簿が、壁に張り出されていた。そこには私の住所氏名等も入っていた。私は、その名簿が作成されたということを知らされていない。研究室のWebサイトのメンバー一覧には、私は入れられていない。