発狂練習

いち大学院生の嘆きの壁

アリバイを作ろうとしているんですね、わかります

大学で、専門に関するイベントが開催された。私も顔を出した。
会場にはX様がいた。ごく普通の、さわやかな若者として振舞っていた。研究室で私の知るX様からは信じられないほどの好青年ぶりだった。
その近くには、指導教員のZ氏がいた。Z氏の後ろには20代の女子学生がいた。修士の院生くらいだろうか。私の知らない人だった。休憩時間、Z氏は女子学生ににこやかに話しかけて談笑していた。私がZ氏にそういう表情を向けられた最後はいつだっただろうか。もう3年くらい前のことではないかと思う。Z氏はその女子学生を研究室に受け入れようとしているのかもしれない。

その集団に初めてのマイノリティを受け入れた際、たいていはうまくゆかない。その集団が「マイノリティを受け入れる」にあたって、たいていは知識も経験も全く足りないからだ。たいてい、消耗して疲れ果てたマイノリティが去ることになる。そんなことになる前に相談? 無理だ。どこの誰にどんなふうに相談すればいいというのだ。大学のカウンセラーはたいてい、マイノリティ特有の事情を理解できない。その専攻・その研究室特有の事情も分からない。どれだけ話をしても、口調や言い方を考えても、ぜんぜんといってよいほど伝わらない。マジョリティに対しては有効なアドバイスは、マイノリティに求められた瞬間に暴力となる。「アサーション」? 周囲が暴力・無視といった対応に出ているときに「アサーション」など何の意味もない。「一般的には」有効な方法? その「一般的には」がマイノリティを押しつぶす。

私が研究室を去るにあたって、Z氏は完璧に「自分に問題はなく彼女に問題がある」と主張する準備をしていると思われる。その準備は、今から思い起こせば、二年前には始まっていた。2008年の5月ごろ、Z氏は「あなたが仕事に時間をかけすぎるからいけない」と言った。時を同じくして、私の私生活で、仕事の協力者ということで私に近づいてきた男が私への妨害をエスカレートさせはじめていた。たぶんこの二つのことがらには関係がある。私が仕事に時間をかけすぎる傾向があるのは事実だが、あまりにも妨害されすぎて疲弊してしまっていて、時間がかかってしまう。さくさく進めたり決断が早かったりすると、「必ず」といってよいほど妨害を受けて、そうなってしまう。もちろんZ氏的には、「自分が責められない」だけが重要なのであろう。

Z氏が研究室に女子学生を受け入れ、X様と一緒にしておいても女子学生がいじめられず研究が出来て業績を作れるようならば、Z氏のアリバイ工作は完璧になる。私が追い出されて彼女が生き残れるという結果そのものがZ氏の意図であり仕組んだストーリーであるとしても。
どうぞ、お好きなだけおやりください。