発狂練習

いち大学院生の嘆きの壁

分断したい人々

私がD1だった2007年度、Z研究室にはもう一人の教員、N教授がいた。当時はN教授とZ准教授の二人体制だった。N教授は2008年度末に定年退職した。2008年度半ばごろから、Z(准)教授はN教授を実は煙たがっていたらしいということが、だんだん判明してゆく。

私がその大学院に行った理由の一つは、当時教員であったα氏と面識があったということだった。知った人がいるし、それほどおかしな大学でもなさそうだし、入れそうだったし、という消極的な理由での選択だった。α氏はいったんその大学院を離れたが、現在はまた教員である。
N教授に指導されている院生たちは、私がZ氏に指導されていて、そのバックにα氏がいることを知っていた。そして、教員が研究室にいないときに、私に聞こえるように、α氏の悪口を言った。授業がへたくそだとか。α氏が教育に熱意を燃やすタイプではないこと、α氏がそこで教員をやるにあたって期待されたのは教育職としての能力ではなかったであろうということを私は知っていた。だから、彼らの噂話の内容は意外でもなんでもなかった。しかし、私に聞かせようとしてそういう噂話をする彼らは、いったい何を考えているんだろうと思った。私に聞こえるように言えばα氏に伝えてもらえて、α氏の講義下手が改善されるであろう、とでも期待したのであろうか?

たぶんそんなことはない。彼らはただ、安全な場所で誰かの悪口を言いたかっただけなのだろう。ただ悪口を言うだけなら自分たちだけでもできる。でも、そのことによって、誰かの気分を悪くしたかったのであろう。私の前でα氏の悪口を言えば、私がいやな気分になるであろうということを、彼らは期待していたのであろう。
彼らはα氏の悪口を言いながら、私の方をちらりちらりと見ていた。私は彼らの視線にまったく気づかないふりをしていた。彼らの表情が少しずつ険悪になり、声が少しずつ大きくなっていった。
私は彼らの反感を買おうとしたわけではない。ただ、彼らの目的である
「人の悪口を言い、そのことで立場の比較的弱い誰かに不愉快な思いをさせる」
の実現に協力しなかっただけだ。